生食文化と焼肉文化

日本人は古くから刺身を好み、生食文化に親しんだ人種と言えるでしょう。ユッケやレバーなど牛肉の生食が広まった理由も、日本ならではの文化と深い関係がありそうです。
通常、肉は焼くことで内部の細胞が破壊され旨み成分が脂と共に溶け出します。これが美味しい肉汁となり「ジューシー」な味と食感を生み出すのです。一方、ユッケやレバ刺しなどは日本人が好む「モチモチ」とした食感。同じ肉でもまったく違う楽しみ方ができるということで、焼肉店ではサイドメニューとして大変人気がありました。

生レバーしかし、食中毒事件を機に平成24年7月からは牛肉の生食が禁止になりました。生ガキなどに比べると突出して危険というわけではない牛肉の生食ですが、厚生労働省の発表によると中心部まで十分に加熱したものでないと、食中毒のリスクがあるということ。大変残念なことではありますが、当店では皆様の安全と安心のため、牛生肉の提供を控えております。なお、厚生労働省の発表によると、今後研究が進み安全に食べられる方法が見つかれば、この規制を見直していくとのことです。

3年前の規制を受けて、牛レバ刺しの代わりに豚肉の生食を提供する店が増えました。それが今回、平成27年6月12日より豚の生レバーおよび生食の提供を禁止とする食品衛生法の新たな規格基準公表につながったのではないかと考えられます。

ファンの皆様に新鮮な牛ユッケなどを提供できないことは心苦しい限りですが、今後も当店では当店では安全なお肉のみを提供しています。どうぞご安心下さい。

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